時代劇の照明は松明でやるべきなのか

たかまつ古楽祭があるので、
最近また19世紀ギターも練習しています。

僕の楽器は、
とはいうものの、
19世紀ギターの様式に沿った
新しいタイプのギターで、

ボディやネックの作りは
プティジャンという有名な昔のギター製作家のレプリカですが、
細部が、
例えば糸巻きは現代のギヤー式ですし、
ブリッジに至ってはなんと
ダブルホール式なのです。

ダブルホールっていうのは
90年代後半くらいから
新しい構造を模索するギター製作家たちが採用した、
ブリッジに2回弦を通す
(なので弦1本につき穴が二つある)
タイプのブリッジです。

昔の本当の19世紀ギターは
ブリッジは今のフォークギターみたいに
弦をピンで止めてるだけでしたらから、
だいぶ差があります。


ただどうして僕はこの楽器が好きなのかというと
まず、
調律のピッチをバロックからモダンまで全てに対応できる
ということと、
扱いやすい、
です 笑

でももっとうがった見方をするなら、

楽器がオリジナルでなくてはならないのであれば、
演奏する環境も
ホールではなくて西洋の宮殿やお屋敷の一室のような空間であるべきで、
皆さん、楽器についてはオリジナルとレプリカの問題を話されますが、
少なくとも僕が19世紀ギターを使用して演奏させてもらう環境は
ほとんどの場合オリジナルではないので、
その状態でお客様に、
「ああ〜119世紀のギターはこんなに音色が違うのか」
とわかっていただくには
とても優れた楽器です。

現代のホールで19世紀ギターの擬似体験ができうる楽器、ということですね。

製作したのはスペインの
アンヘル・ベニート・アグアドさんで、
モダンのギターでも素晴らしい作品を製作されています。

この楽器は
当初は原善伸先生が使われていたのを
とてもリーズナブルに譲ってもらったのです。

ちょうどその頃、
フォルテピアノの平井千絵さんとデュオの演奏会があって、
今はもうなくなられてしまった
オヤマダアツシさんもわざわざリハから見に来てくれて、
オリジナルの楽器と使い分けてみて、
結局こっちを使ったのでした。

うーん、
とにかく僕の場合はやはり、
時にはモダンの声楽家の方の伴奏を19世紀ギターでする事がある、
というのがネックでしょうか...
チューニングが自在である必要があります。

いつかオリジナルのも
一本持ってみたいけど....
使わないだろうなぁ......


というわけで
日々葛藤しておりますが
ギターの音色は今日も美しく鳴っております。



これをこんなに使うようになるとは思わなかったな....




















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