ジョン・ルイスの平均率を熱く語る

ども! 最近個人的バッハ・ウィークな鈴木です。
この調子で以前のように個人的バッハ・イヤー続けたいです。
僕の「個人的~イヤー」は武満さんとバッハがレギュラーで、
ときどきタンスマン、ニャタリ、フランセ…etc.です。

ジョン・ルイスという、謂わずと知れた
モダン・ジャズ・カルテット(MJQ、マンハッタン~ではない)
のピアニストが、
平均率クラヴィーア曲集第一巻のプレリュードとフーガを、
即興を交えて弾いているCDがあります。

高校生の頃、通っていたレコード屋さんの店長さんらしき人に、
「是非」と薦められて購入し、以来愛聴盤です。
だってこれ、体調とかに関わらず、いつ聴いてもすごいんです。

この演奏のすごいところはですね、
プレリュードは原曲通りピアノ独奏で始まって、
いつの間にか、即興演奏になっていて、
いつの間にか、原曲に戻って終わるんです。
フーガは、ピアノ、ギター、ベース(あと、ヴァイオリン、ヴィオラ)が
1声部ずつ受け持って進行して、
またいつともなく、それは美しい即興パートに入ってゆきます。
そして、また原曲に戻ったり、即興になったり…
だから、原曲よりかなり長くなるので、
CD4枚で平均率の第一巻の24曲になるのです。

しかも、ギターのハワード・コリンズ、
ベースのマーク・ジョンソン(!!とても「サマー・ランニング」の人とは思えない)
ともに素晴らしいサポート。
Vol.4のヴィオラの人にはこの際眼をつむりましょう!!

僕は、99年に、香津美さんとデュオで、
武満さんの追悼コンサートでバッハの
「マタイ受難曲」のアリアを2曲弾いたのですが、
白状するとその時のアレンジのネタはこれでした。

即興パートのコード進行の、優美さとブルース感の
これほどまで見事な調和。
さすが長年MJQで、バッハライク(対位法的)な
表現を追求してきた巨匠ジョン・ルイスなだけに、
バッハとともに生きようとするひたむきさ、
真にバッハを愛する者たちの、敬虔な、
バッハに対する「畏れ」を感じさせるんです。

このジョン・ルイスのバージョンは、
リヒテルやグールドと並べて聴けます、
と断言しておきましょう。

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