○と△

Twitterでもつぶやきましたが
2/20に王子ホールで演奏するために
武満さんの「○と△の歌」を
ソロ用にアレンジしました。

98年くらいだったでしょうか、
武満さんのCDが出て。
「バッハ、武満、ピアソラ」とか
「バッハ、武満、ビートルズ」みたいなテーマで
コンサートをすることが多かった頃に、
武満さんのポピュラー・ソングを
どうにかしてギターで弾けないだろうかな〜
と思い、
いくつかの歌を合唱版をもとにして
ギターにアレンジしてみたりしたのですが、
どうもうまくいかなくて
99年2/20に東京オペラシティで
武満さんの追悼コンサートやったときは、
渡辺香津美さんのお知恵を拝借して
ギターデュオでセッションしたのです。

その時の演奏がもとになっているのが
『どですかでん』というアルバムに収録されている
「小さな空」や「三月の歌」です。

同じコンサートで、
「○と△の歌」も演奏しました。
最初の部分を、ギター弾きながら歌おう、というアイデアが出て、
歌詞を覚えるのがたいへんだった・・・
そしてその当時は今みたいに
フラット系の曲弾くのに慣れてないから
Dフラットでメロディー弾くのが難しかったです。

その後、
その時の記憶を頼りに
一人でソロバージョン作ってみたりしたんですけど、
香津美さんの縦横無尽なインプロヴィゼーションの雰囲気を
僕が「Cheek to Cheek」でやったみたいなアレンジで
真似てみようとしたけど
難しくなりすぎてうまく弾けなかったことを覚えています。


その後、
確か名古屋だったかなぁ、
cobaさんがハンド・スピーカーで歌ったりしてくれて
面白かったアレンジもあったり、

2006年には、
ブランドン・ロスさんとツトムさんの3人で作った
「夢の引用」っていうアルバムの中で
ブランドンさんに歌ってもらうために
武満眞樹さんに歌詞を英訳してもらって、

そしたらスタジオで録音中にいきなりブランドンさんが
「この『バラライカは三角だぜ〜〜』は日本語で歌う!」
っていうので急遽そうなったりした楽しい演奏もありました。

あの「夢の引用」では
空間のある、つかみどころのないリズムのアレンジで
ふわ~っと夢の中みたいに弾いたのですが、
その感じも、
オペラシティの香津美さんのギターの思い出とともに
僕の心の奥に深く浸透することになりました。


時は過ぎ、
あれは何年でしたでしょうか、
福田先生がメゾソプラノの坂本朱さんと
武満さんの歌だけでCDを作られるということで、
「○と△の歌」と後「昨日のしみ」だったかな?
とにかく数曲アレンジを頼まれて、
その時にようやく、
何か新しい感じでこの歌と向き合えました。
そのアレンジは今でも気に入ってます。


今回、
意を決して今までの「○と△の歌」の思い出を
すべて詰め込みつつも、
3分くらいにコンパクトにしたアレンジを
作ることができました。
正直こういうのはお客さんの前で演奏してみないとわからないけど
うまくできたような気がする。
そしてそんなに難しくありません!!(←重要!!)


「○と△の歌」は
映画『不良少年』のなかで
主人公の少年が、
やってられない感じで歌うんですが、
つまるところその雰囲気と、
武満さんが後に「Songs」としてまとめた時に加えたフレーズ
のファンタジックな部分の対比が気持ちよくなっているべきなんだろうな、
と思います。



武満さんのポピュラー・ソングには、
「燃える秋」や「さようなら」のように
武満さんのアレンジが残されているものが数曲あり、
また「めぐりあい」などのように
映画などの主題歌として
とても効果的に、まあこの曲はこういう雰囲気ですよね、的な
アレンジが施されているものもあり、
その都度、
どれくらい原曲のムードを採用しようかとか、
どれくらい自分自身の創作的なアレンジにしようかという
バランスに悩むところなのです。
なぜなら、
これらの曲はメロディーにのみ著作権があるので、
伴奏やアレンジはある程度自由なだからです。

でも
自分がアレンジするからには
やはりずっと弾いていきたくなるようなアレンジにしたいので、
カタツムリのようにノロノロではあるけれど
今後も一曲また一曲と
アレンジが増やしていけたらいいなぁと思います。





























この記事へのコメント

この記事へのトラックバック