ギタリスト 鈴木大介のブログ

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zoom RSS C.P.E.バッハとサンマルティーニの通奏低音

<<   作成日時 : 2018/10/03 00:46   >>

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福島市音楽堂で演奏する
オーボエの吉井瑞穂さんとのリハーサルが始まりました。

福島では前回blogに書いた、
J.S.バッハ(伝)のBWV1031のソナタと、
C.P.E.バッハのソナタWotq135を演奏します。

C.P.E.の方は、
元々の楽譜がメロディーとベースラインだけです。
そこに各自伴奏者が和音や対旋律を構築していきます。

一般にこのベースラインだけまたはベースラインに
その上に乗っかる和音の度数を限定するために小さな数字が
書かれているものを通奏低音といい、
これをバロック音楽の専門のチェンバロやリュートの奏者たちは
自在に臨機応変に演奏します。

僕は古楽器奏者ではありませんし、
即興的に和音をつけて禁則ができたりハーモニーが充実しなかったりするのが嫌なので、
あらかじめ、自分が演奏するプランを全て楽譜に書きます。

初めは、
見よう見まねで楽理に沿った形で和声づけしていくのですが、
そのうち、対旋律などで欲が出てきます。
あと、ハーモニーのつけ方なんかも、
鍵盤の人の真似ではなく、
なるべくかっこよくギターが鳴るようにしたくなってくる。

そこで、そのハーモニーの付け方には
どんな可能性があるのかを、
数種類のCDを聴いて勉強します。

今回は、
池田昭子さんと大塚直哉さんの演奏、
(ちなみに大塚さんとは90年代にBSの番組で共演したことがあるのだけれど、
彼はまだ覚えていてくださるでしょうか)
古部くんに借りたハインツ・ホリガー、
あとネットのサブスクリプションで見つけた
ハンスイェルク・シェレンベルガーのものを
重点的に聴かせていただきました。

大塚さんの演奏はとてもイマジネイティブで、
様々な即興的なアイデアをつい真似てしまいたくなる活き活きした演奏。
最初こればっかり聴いていたら、
どんどん自分のやりたいことが複雑になっていってしまうので
これはもう少しただ和音つけてる印象のシンプルなものも聴かないとな〜
と思っていたところ、

古部くん情報で、ホリガーはチェンバロじゃなくて
フォルテ・ピアノでやっている、というので、
それを聴いてみたら、
テンポやリズムのアイデアが今聴いてもとても斬新。
現代的なかっこよさも兼ね備えた演奏でした。

そのあと、撥弦楽器で伴奏しているものを聴きたくて
ナクソス・ミュージック・ライブラリーを探したら
シェレンベルガーさんのが出てきました。
これはテオルボとハープで伴奏しているもの。

とても参考になりました。

で、自分のバージョンが出来上がって、
いきなり福島で初本番はこわいので
成城学園で小さなサロン・コンサートをやろうと
吉井さんにお願いしたところ、
もう一曲、これできませんか、と尋ねられたのが
サンマルティーニのソナタ。

サンマルティーニ は全く知らなかったのですが、
オーボエ奏者だったこともあり、
本来リコーダーやフルートのための作品でも
オーボエがとてもよく響きます。

で、これも通奏低音でしたので、
また数字から見よう見まねで再現。

そしたら吉井さんがショット社で数字付き低音を
きちんとすぐ使える伴奏譜に書き起こしたものをつけた
出版譜を手に入れてくれたので、
今日はそれで答え合わせ、というか、
若干の手直しをしました。


ところで、
C.P.E.の方がト短調、
サンマルティーニ の方が
ト長調だったので、
自然と低いDが必要になり、
E弦をDにして
D弦はAのままにしようかGにさげようか迷っていて、
ふと気づいたのですが、

もしD弦もGに下げると、
ギターの低い方からミラレソシミとなるチューニングが
レソレソシミとなりますね。

で、数字付きの低音は要はベースに任意に音を重ねるのですが、
その重ねる音を@A弦でとるとすれば、
左手はE弦とC弦、D弦とB弦の組み合わせで、
弦を替えればベース音の高さをオクターブ変えられるので
とても便利ではないかということに気づきました。

和音は鍵盤の場合は4声とか5声とか、場合によって感情が激しかったりすれば
たくさん付け足すのですが、
ギターの場合は、相当なエマージェンシーでない限り、
2声か3声にしとかないと楽器がならなくなってしまって
アンサンブルにならないのです。

(その点では売っている通奏低音をギター用にアレンジした
旋律楽器とのバロック音楽の出版譜のほとんどが
音をたくさん重ねすぎているように感じます。)


ということは、ベースラインの弦に対して@A弦があれば
大抵の場合はそれでいける、ということになってきます。



この調弦のコードフォームをもう少しきちんと研究してみようかな。
と思いました。


「吉井瑞穂&鈴木大介 オーボエ とギターの世界」
開場12時30分
開演13時
入場料 \3000
成城 サローネ・フォンタナ
http://salonefontana.jp/index.html

J.S.バッハ:ソナタ 変ホ長調 BWV1031
C.P.E.バッハ:ソナタ ト短調 Wq135
G.サンマルティーニ:ソナタト長調Op,2-4
N.コスト:山人の歌Op.34
E.マルティン:ハバナ組曲 より


ご予約 フローワルツジャパン03−3904−2901
           090−8434−3360

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