ピカルディのバラ


ジョン・マコーマックの歌う、
「ピカルディのバラ」は、
だいたいおよそ100年前、
第一次世界大戦中にとても親しまれた歌です。

今回の「キネマ楽園Ⅶ」では、
このような20世紀前半の古くて美しい歌を
クラシカルでコンパクトなアレンジにして
まとまった曲数録音する予定です。

ちょうどイメージとしては、
リョベート編のカタロニア民謡とか、
ルトスワフスキがピアノの為に編んだ民謡集、
もしくは、セゴビアがたくさんアレンジしている
世界の民謡みたいな、
1~2ページのミニアチュールで
ハーモニーの進行やギターの歌わせ方に
すごくこだわった編曲を目標にしました。


物悲しい前半から、
リフレインのような甘美な後半に移り変わる瞬間の
転調の仕方が、ギターで弾くとびっくりするくらい
美しく響きます。


ギターは、鳴る調性とあまり鳴らない調性があり、
鍵盤楽器のように自由な調の行き来は不得手なのですが、
開放弦の使われる方法で、
時々思わぬ効果的な転調ができる時があります。
この編曲は、ハッとする転調のところで、
うまいことに開放弦の響きが使えました。

ピカルディ地方というのは
ドーバー海峡もベルギーも近くて、
第一次世界大戦中は
戦場になったそうです。

そこに咲くバラというのは、
そこに暮らす女性たちそのものでもあり、
彼女たちが失った恋にまつわるストーリーでもあり・・・

そして兵士たちが
過酷な戦場へ身を投じるその時にこの歌を聞くというのは、
せめてもの甘い夢をみるためなのか、
たとえば日本の歌の「椰子の実」のように、
彼の地へのあこがれを奮い立たせるためのものなのでしょうか・・・。

























この記事へのコメント

yayoyayo
2015年02月14日 06:47
「キネマ楽園」次回作も最高に楽しみです!早く聴きたいです!ワクワク(^^)

この記事へのトラックバック