ソナタ

ドビュッシーが晩年に作曲した
フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタのスコアを
一週間ほど眺め続けています。


ドビュッシーは晩年に6つのソナタを計画していましたが、
完成したのはチェロ・ソナタとこのソナタ、
そしてヴァイオリン・ソナタだけでした。


フルート、ヴィオラというのはたいへんに相性が良くて、
ここにギターが入るとウィーンの19世紀後半の
典型的なサロン音楽の編成になります。


ドビュッシーがそのことを知っていたかどうかはともかく、
フルート、ヴィオラ、ハープという編成は、
フルートとハープという色彩美に優れた組み合わせの
線と点のモティーフを行き来することの出来、
かつ重みや膨らみを付加できるヴィオラを加える、ということで、
ある種の理想的な完成度なのかもしれません。


フルートのための近代フランスの名曲、というと
確実に最も演奏頻度が高いのはプーランクのソナタだと思います。

プーランクの音楽はすっきりと無駄がなく、
僕の個人的な印象に過ぎないのですが、
どうしても、プロフィエフやショスタコービチなどと同じく、
(もちろん、作風やその正確は異なりますが)

「書けて書けて仕方ないくらい作曲技術のある人」チーム

に分類されています。


プーランクのソナタについては、
林光先生もご自身のホームページで言及されています。

それは、先生がついに聴くことができなかった、
お誕生日のコンサートで、初演された
ヴァイオリン、オーボエ、コントラバスのソナタについて
語られている中で。


古部賢一くんが委嘱しこの時初演したオーボエ・ソナタや、
林光先生の信頼が厚く、7/6のみなとみらいの演奏会でも演奏してくれる、
山田百子さんが初演したヴァイオリン・ソナタ、
そしてコントラバスソナタとフルート・ソナタを組み合わせて、
林先生のソナタをまとめて聴ける機会をいつか演出するつもりです。


ところで、
林先生と寺嶋陸也さんが中心になって
以前、アサヒビールのロビーコンサートで
ガルシア・ロルカを特集したことがあり、
出演させていただきました。


プーランクはロルカに捧げたヴァイオリン・ソナタを書いていて、
それが素晴らしいのです。


管楽器のための作品群の機知に富んだ洒脱な世界とは少し別の、
厳しい音楽で、僕は時々、無償に聴きたくなります。


この記事へのコメント

kobo
2012年06月18日 00:29
「林先生のソナタをまとめて聴ける演奏会」は演出も出演も!?贅沢な企画ですね。ドビュッシーのソナタはハープをギターに換えて編曲ってことですか。楽しみにしています♪
ma_ko
2012年06月19日 21:03
フルートっていうものいいけれど、できれば「トラヴェルソ」なんてどうでしょう?
ちょっと気難しいところがありますが、柔らかい音はギターによく合います。そうなるとギターよりはリュートになっちゃいますね。

この記事へのトラックバック