ギターのフランセ

浜松と名古屋で弾くジャン・フランセの
パッサカリアを練習。

これはもう10年以上弾いている曲で、
98年に録音もしましたが、
最近になってようやくきちんと隅々のことが
わかってきたような気がします。

隅々のことというのは、
シンプルな和音を深く美しく鳴らすことや、
不協和音を濁らさずにロマンティックに感じること、
などなどですが、
フランセの場合、単純に音が多いので、
弾くのに追われて歌いきれない、
という問題も解決せねばなりません。

その意味では、
鬼怒さんとやっているDUOの音楽が、
フランセの作品の演奏に、
良い影響をもたらしてくれているような気がします。

そもそも、
ジャン・フランセ自身の言葉として、
「詩的で音色の色彩に富んだ」ギターに魅了されていた、
というのがあり、
やはり、フランセの作品を弾く時にも、
そこがもっとも重要であろうな、というのと同時に、
20世紀を生きたフランセにとって、
彼を取りまいた環境におけるギターというのは、
あるいはジプシーが弾くジャズ、
マヌーシュ・スウィングだったり、
フラメンコだったりすることもあったのではないだろうか、
という考えも拭い去ることができません。

もうひとつは、フランセのギター曲には、
おそらくフランセ自身が
「unbelievable sensitivity of playing technique」
と表現した繊細さ、鋭敏さのなかに、
フランスにバロック時代から息づいていた
ギターやリュート、テオルボの響きを
感じ取ることができる、ということです。

これら、
ジャズであったり、民族音楽であったり、
バロック音楽であったり、
といった、多様な要素が、
スパニッシュなものとはまったく異なるレシピで
配合されている、
それが、フランセのギター音楽なのだと思います。

この記事へのコメント

kobo
2012年02月12日 17:55
何気なく聴いていたフランセもこんなに奥が深いんですね。聴きなおしてみます♪

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