そういうことになった、経緯

まだ試写前なので、
何とも言えませんが、
新藤兼人監督の映画、
「一枚のハガキ」の
お手伝いをさせていただきました。


林先生の手記にある通り、
当初、
「ちゃんと弾けて、坊主頭にできる人」
を、まさか、僕に頼むわけにも行かないので、
探して欲しいとのご依頼でした。

もちろん、自分で引き受けるつもりは
まったく、なくて、
誰か、いないかな・・・と、
適当な後輩を考えてました。


後輩、と、言ったのは、
自分が林先生ととても親しくさせていただいている手前、
しかも、弾く曲が、「影をしたいて」という、
演歌の大名曲であることなどを考えあわせ、
そして、坊主頭、というハードルもあり、
先輩には、頼みづらかった、という・・・・


そうこうするうちに期日は迫り、
自分で、意中の後輩を何人か選んで、
今にも頼もうか、という時に、
なぜだか、その映画そのもののことが
すごく気になってきて、
インターネットで調べたんですね。


そしたら、
「老兵」募集、ってある。

つまり、第二次世界大戦末期、
日本にはもう、若い人で兵隊にとれる人は
残ってなかったんですね。
それで、しかたなく、
けっこう歳の行った人をスカウトしたっていう。。。。


昔に比べて、
今の人って若く見えますよね。
だから、あ~、これじゃぁ後輩にはふれないなぁ・・・
っていうのが、ありました。

現に、撮影の時に
メイクさんから、
「あんたみたいな若いのが来ると思ってなかった」
って、驚かれたし・・・・。


それと、
もうひとつ、
僕には大きなひっかかりがありました。

古賀政男先生、について。

昔、一晩、古賀政男先生の歌だけ、っていう
歌曲のリサイタルの伴奏をしたことがあるんです。

僕は、演歌、弾けません。

正直、日本の演奏家で、
その感性のベースに、
「この人は演歌があるなぁ~」っていう人は
たくさんいるんですけど、
うちは、かなり貧乏だったからか、
母も父も、音楽っていうのは、
すごい高級なもの、と思いこんでいた節があり、
家で誰かが、演歌とか歌謡曲とかを聴いている、
っていうことは、全くなかったのです。

だから、節回しが、身体にはいってない。。。

その伴奏の夜も、
全員、あまりに僕のギターがへんてこりんに響くので、
ドン引きしていたんです。でも、
古賀政男記念館のスタッフの方だけが、
「古賀先生は、どんなふうに弾かれても、
お怒りになるような方じゃありませんでしたよ」と。。。。

それが、アルバム「北の帆船」のなかの、
「丘を越えて」の編曲につながるんですね。


で、その時、たくさん、古賀先生の
自筆譜のコピーをいただいて、
独学の彼が、いかに、ひとつひとつの音を探して、
大衆歌謡の中に芸術性を見いだしていったか、ということを
学んだのです。


だから、
「一枚のハガキ」のなかで、
「影をしたいて」を弾くに際し、
多分、僕が一番シリアスにのぞむんじゃないのかな~
という、希望的観測もあったのです。


で、立候補しました。

林先生に、
「あの・・・
それは、僕が自分で弾く、っていう、オプションもありですか?」
ってメールしたんです。


で、
徐々に髪を短くしていって・・・
その後はみなさん、ご覧の通り。


現場はとても清々しい緊張感でした。
「凛とした」っていう日本語は意味が分からないんだけど、
ちょっとそれに近いかもしれない。

俳優さん、エキストラさんのひとりひとりが
一生懸命で、感動的でした。

この現場に、
いさせてもらえただけで、
自分の今後の人生に、すごいプラスだなぁ・・・って、
感激しました。


そして、なんと!!
この日のために、
昭和17年製の宮本金八さん製作のギターを
お借りすることができたんです。

いちおうフレタも持ってたんだけど、
現場の皆さんが、
「そっちのほうがいい!!!」
っていうんで、宮本ギターで弾ききりました。
しかも、ガット弦。


むさかさんの歌も凄かったです。


そして、サントラ録音。


書ききれませんね。

また後日・・・・。



この記事へのコメント

さばねこ
2010年10月01日 07:47
いい話、ですねえ…。
映画、公開されたら見に、
&聞きに、行きます。

ちなみに、男性は
髪が短い方がカッコいい、
と思っています。(私だけ?!)
JUN
2010年10月01日 20:53
すばらしい作品というのは
大介さんの思い いろんな人の思い
熱意!!
それに必然的偶然が重なって できあがって
いくのだと・・・ {うまく言えませんが}
映画公開が楽しみです。

ラグリマ大好き
2010年10月01日 22:02
今日は爽やかな秋晴れでした!
涼やかで凛とした空気に触れ
稲刈り後の田んぼを眺めながら…
~丘を越えて~裸の島~
聴きながら通勤しました^^
北の帆船...大好きなアルバムです。
「一枚のハガキ」も楽しみにしています^^
ゆき
2010年10月02日 15:04
楽しみです。その時代を描いた映画や小説、手記などをよく観たり読んだりします。
“たまたま”や“なぜか…”みたいな偶然が重なると必然になって、その必然を別の呼び方で『運命』というんだと思います。大介さんもこの映画との出会いがすばらしい運命につながってゆくのですね~。
凹むことや泣きたいことがあって人生に嫌気がさすことも度々ですが(このトシになるとね~)、すべては次のステップへの必然なんだと、運命のせいにしちゃいます。それでもダメなら前世のせいにしちゃう。「これは修行だ。来世は主婦なんぞしなくて済む素晴らしい人生が待ってるにちがいない。ケッ。」とか心の中でつぶやいちゃう。なんと悪い心掛け。家族よごめんねー。あれ、関係ない話で失礼しました。
ふらのの兄さまも映画なら行けますねー。私も映画館なら仕事帰り日帰り圏内です♪
きりん@携帯
2010年10月02日 22:19
さすがの私も「影を慕いて」世代ではありませんが。(笑)

懐メロとかで見て、子供心に切ない歌だなって思いました。

ギターの前奏が印象的な曲ですよね。

ふらの
2010年10月03日 06:21
6月に大好きな叔父が亡くなり、その前月に25年以上共に働いてくれた女性が亡くなり、10日程前に10年同居してたネコがこつ然と姿を消した。 仕事が終わってから捜索しようにも限界があります。あちこちを周り近所の町内の老夫婦にもお願いしたら、茄子持ってけ~大根持ってけ~、大根を大きくしたかったら少し葉っぱを欠いてやるといいぞとか、堆肥は基線の佐藤さんの馬飼ってるべとか。 捜索が家庭菜園の話しに変わって、こんなに沢山のなすび、食べれないから会社の人間に分けた。さすが元は農家!野菜は土づくりからか!?なんて感心して、‥‥あぁぁなんだ!? ○○さんじゃないの?わたしパートで1年ちょっと使ってくれたもんね! オレって、そんなに影が薄いかなぁ~!?しょっちゅう回覧板を持っていくしょ! あぁぁ‥…。 ふらのに映画館ないから旭川だべさ、片道1時間。あとひと月は仕事かかるなぁ!季節労働も休み無しでバテバテ~。なすび食べて元気つくかなぁ?‥‥。
ゆき
2010年10月03日 09:01
元気無い時は食べるが一番!
きっと大介さんの美味しいもの系のお写真が、元気のモトを運んでくれる♪もちろん音楽も。
私も旭川まで片道一時間…、しかもクルマ運転苦手~。
m
2010年10月03日 10:03
映画公開とても楽しみです。
映画と音楽って切り離せないものだと思うから(台詞のないシーンでも音楽が語ってくれたり)だから、大介さんのギターがどんな風に響くか、今からとても楽しみです。
それに、ただでさえ存在感のある大介さんが、フィルムの中でどんな風に映っているのかも楽しみ^^

ふらのさん、元気をだしてくださいね。
昨日、スーパーで買い物をしていたら、富良野産のピーマンと人参と目が合ってしまい、他のより少しお高めで迷ったのですが、急にふらのさんのことを思い出し買ってしまいました。肉厚のピーマン、美味しかったです(^_-)
ラグリマ大好き
2010年10月03日 22:25
ご近所さん、大介さん、ゆきさんやmさん始め大介さんのブログに集まる方たち、もちろん私もっ! ^^;
ふらのさんの幸せを願うたくさんの心...に、めぐり会わせてくれたネコちゃん...に感謝ですね^^
こういう心や愛や想い出は生涯のたからもの。しあわせの源...みたいな^^

ネコちゃん...ありがとう。ありがとうありがとうありがとありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとう…ありがとう。ありがとう、ありがとう。 ありがとう、ありがとう、ありがとう…。心から…ありがとう^^

ふらのさん、またネコちゃんとめぐり会うえるとおもうなぁ…わたし^^v
ふらの
2010年10月04日 01:08
兄貴、みんなバカがつくくらいあったかいよ‥‥。おっちゃんは涙もろいからさ‥‥ありがとう…ね、ゆき姉さん!mさん!ラグリマ大好き君! それぞれを何度も何度も読み返しては泣きました。 本当に本当にありがとうございます!!

この記事へのトラックバック