裏「夜の太陽」②

1曲目のマリアッチの歌。

これは、映画「デスペラード」のオープニングで
アントニオ・バンデラスが演じてる歌なんです。
演奏はアントニオ・バンデラスとロス・ロボス。
ロス・ロボスは「ラ・バンバ」の人たちです。

僕の大好きなジョン・ウィリアムズのCDに、
「解き放たれた悪魔」っていう、
ベネズエラの作品ばかり集めたCDがあるんです。
それの、冒頭の曲、「ロス・カウハリートス」が好きで、
たまに自分でも真似して弾いてみたりしていたのですが、
この、「マリアッチの歌」を聴いて、
ギターでぽろぽろ遊んでみていたら、
なんだかだんだん、「ロス・カウハリートス」に
アレンジが近づいてきてしまい、
気がついたら、こういう譜面になってました。

譜面、と書きましたが、
普段僕はあまり譜面を書かずに、
メロディーとコード進行だけで弾いてしまうことが多いのですが、
今回の「夜の太陽」は、かなり譜面書きました。
あ、だからといって、それをそのまま弾いているわけではないし、
希望者に差し上げられるほど、奇麗に浄書もしてありません。あしからず。

「マリアッチの歌」は、
低音の動きとメロディー・ラインが
少しクロス気味、つまり、縦のラインが見えにくいのと、
中間部を映画になるべく近く再現したくて、
譜面に起こす必要がありました。
最初書いたのは、その通り弾けなかったけど。。。(- -;)p
ところで、中間部の高速下降スケールですが、
映画の中では、弾けてなくて、なんの音かわからないので、
おおむね類推して弾きました。
古文書の消えかかった文字をなぞるみたいな作業で、
実際、オリジナルのロス・ロボスさんが弾こうとした音と
違うかもしれないです。

ベネズエラ、といえば、
今は人気の指揮者やオーケストラも出てきて、
オペラ劇場もあって、
音楽の都、ではありますが、
僕が訪れた当時(2005年)は、
週末になると150人もの市民が、ギャングの犠牲になっているので、
絶対街には出ないでください、と厳戒態勢。
ジョン・ウィリアムズのCDに込められた、
シンプルなマイナー・コードのギラギラした刃物みたいな哀しみを、
肌で実感してぐっと来てしまいました。
その、ぎりぎり感が、「デスペラード」の世界観と、
僕の中でつながってしまったんだと思います。

沸き上がるエネルギーを抑えきれずに、
摩擦や衝突を表に出しながら生きていく人びとも
世界にはいるんだなぁ、ということへの、
漠然とした憧れと気遣いなんだと思います。
人はいつも善悪の紙一重を生きてるんですね。

ベネズエラに行った時撮った写真が、
ブックレットの裏表紙にも使われています。

画像


産油国なのに、貧しい人びとは電気を手に入れられず、
盗電のための電線がたこ足に張り巡らされていました。
みんなで食事に連れて行ってもらったときの、
バスの窓からの写真です。
電線が、みんなの生命力みたいで、頼もしかったです。

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この記事へのコメント

M
2008年09月03日 21:23
さっそく今から聴いてみます♪
momo
2008年09月03日 23:31
解説ありがたいです。。
kn
2008年09月04日 01:05
お待ちしてました。♪
お忙しい中ありがとうございます。
③④・・と、少しずつでも良いのでよろしくお願いします。
JUN
2008年09月05日 00:18
映画の「エンドロールが終わるまで席を立てない」
ここに監督の思いが隠されている 楽しみ楽しみです☆

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