ジェラ紀の恐竜は絶滅寸前だった

僕がオムライスを、「高級」、と思ってしまうのには、
とってもディープなトラウマがあるのです。

子供の頃、
僕の母という人は、
音楽の趣味はジャズとかクラシックなんだけど、
和裁をやっているくらいでしたし、
田舎の人でしたから、
食生活が純和風。

ハンバーグとカレー、ナポリタン、揚げ物以外に、
洋食なんて家で出てくるものではありませんでした。
無論、卵料理と言えば、
だし巻き、目玉焼き、おでん、卵かけご飯、
以外にあり得ませんでした。
オムなんとか、なんて、テレビでしか見たことなかったのです。

その調子ですから、
友達の食生活の多彩さ、はいからさには
いつも度肝を抜かれていたわけです。

僕が幼稚園に通っていたある日、
住んでた団地の並びにいた、
小学校1年生の沖縄出身のM君が遊びに来た時のこと。
うちの母が、「Mくんはいつも、おやつは何食べてるの?」
と聞きました。
M君「にくまんとここあーっ!!」
「・・・・・」
僕はそれを聞いた時、
一瞬Mくんが今何語で話してるのかわからなくなりました。
そして、出てきたココアを飲んで、
衝撃は倍増。
「な、なんなんだ、このおいしいとろとろした飲み物はぁぁぁぁ!!!」

同じような衝撃は、
やはり幼稚園生だった時、
友人の誕生日会で
スパゲッティ・ナポリタンに付随して
ふりかけとおぼしきものが現れ、
みんなが当たり前のような自然さで
その黄味色の粉をふりかけ、
美味しそうに食しているのを
目撃した時にも、僕を襲ったのです。

あとで知ったのですが、
そのふりかけは
パルメザン・チーズという名前でした。

そして極めつけ。

小学校6年生の時、
親友だったW君の家が
新興住宅地に一戸建てを買ったので、転校してしまって、
その新しいお家に遊びに行ったときのこと。
Wくんには、たしかバレエを習っていた、
もうそれだけで後光が射しているようなお姉さんがいて、
僕が行った日に、たまたまそのお姉さんと、
近所の子がみんな集まっていました。
僕はひとり、なんとなく自分だけが
「北の国から」の純くんみたいな気持ちになって、
おどおどしていたのですが、
そこへ出てきたのは、
牛肉の入ったカレー味のリゾットに
チーズを乗せてオーブンで焼いてある、
ていうか、結果としては、
カレー風味のドリアみたいな料理。

もう、あれには脳天を打ち抜かれたような気がしました。
驚きました。
なんで同じ横浜の小学生で、
食ってるものがこんなに違うんだ、って、
僕のジェラシーは恐竜のごとくあばれたのでした。

そのようなわけで、
オムライスをきっかけに、
いろいろなことを思い出しましたが、
やはり僕にとっては、
オムライスっていうのはそもそも、
外で食べる食べ物で、
大人になって自分で作ったときは、
あまりに美味しいんで自画自賛となりました。

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    Excerpt: 昼食にオムライス。 ギターの鈴木大介くんのブログ(面白いので毎日チェックしてます Weblog: 多摩川散歩 racked: 2007-01-18 15:31