ギタリスト 鈴木大介のブログ

アクセスカウンタ

zoom RSS 僕にとってのギターの音色

<<   作成日時 : 2018/02/28 12:27   >>

トラックバック 0 / コメント 0

昨日、渋谷のユーロスペースで
『野球部員、演劇の舞台に立つ!』と言う映画を観ました。
http://yakyubuin-vs-engekibuin.com/

昨年の暑い時期に、
小六禮次郎先生からのご依頼で
素敵な音楽を弾かせていただいた映画です。

音楽は先生のキーボード、プログラミングと
僕のギターのみなのに
とても多彩な仕上がりでした。
職人芸の極致です。


収録に主に使ったギターは
今井さんが2010年に製作してくださったもの。

表面板が松、裏横がシープレスで、
横板の内側にメープル材を重ねて貼ってあります。


このギターの特徴はまず、
音の面積が太い、というか、
音の粒が大きいことです。

それから音程が独特というか、
少し19世紀ギターに近いです。

これはこの前の作品の横裏メープルモデルにも言えることですが、
通常のハカランダやローズウッドの横裏材のギターとは
倍音の構成が違って聞こえます。


ある特定の倍音が持ち上がることで、
スパニッシュギターはスパニッシュギターらしい音になっていると思うのですが、
語弊を招くことを恐れずに言うならば、
僕にとっては
このスパニッシュな味わいが若干邪魔になる時もあります。

感情表現が濃すぎる、というのか、
色が鮮明すぎるというのか、
もちろん、そういう部分は裏を返せば
ギターの良さであり、味わいでもあるので、
人によっては「何言ってんだ?」状態だと思うんですね。


でも・・・
そうですね、
例えばバッハなどのバロック音楽や、
ソルなどの古典ものを弾く時、

それからジャズのハーモニーなんかを弾く時、

そういう時は、もう少し
スパニッシュな訛りのないギターが好きなんです。


映画版の『ノルウェーの森』で、
レディオ・ヘッドのジョニー・グリーンウッドが音楽をやっていて、
エレキ(多分テレキャスター?)のアルペジオだけで
音楽がついているシーンがあって、

普段、ピアノのソロなんかで出るような
映像に感情表現を何も付け加えない、
だけど映像だけじゃなくて少し前に進む感じが出ている表現が
見事にされているんです。

ずっと昔から、
映像にギターの音がつくと、
少し感情表現が多すぎてしまうな、
と思っていたので、
そのシーンを観た時は溜飲が下がる思いでした。


で、そのような
透明感のある無垢な表現が
この今井さんのギターだとできるんだと思います。


映画はとても面白く、愛らしく、で、
自分が演奏していることは忘れて
とても楽しめたのですが、
もう一つ、楽しめた理由は
映像と今井さんのギターの音色のバランスとマッチングに
自分が探していたものが表現されていて
安心できたから、というのもあるんじゃないかな。

もちろん、弾いたままではそうならないと思うので、
ミキシングをしてくださったスタッフのみなさんに
大感謝。



えっと、あとそれと〜
舌の根も乾かぬうちにですが、

ちなみに『一枚のハガキ』の時は
全編フレタで弾きました。
やっぱああいうのはスパニッシュの名器じゃないとなぁ〜😝






























テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
僕にとってのギターの音色 ギタリスト 鈴木大介のブログ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる