ギタリスト 鈴木大介のブログ

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zoom RSS 最近の出来事とLFJの武満編曲

<<   作成日時 : 2016/05/08 09:51   >>

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ふりかえってみると、
目まぐるしい1週間でした。

4月30日にG callさんと急遽開催したチャリティーコンサートには
あっという間にたくさんのお客様がいらしてくださり、
とても嬉しかったです。
僕は進行と会場のPAの業者さんの仕込みなど、
ほんのすこしお手伝いしただけでしたが、
水谷川優子さんはじめ、小柳美奈子さん、瀬川祥子さん、荒川洋くん
の熱意あふれる演奏に感動でした。
スタッフの皆さんや優子さんのエンネ倶楽部のみなさんが
献身的にお手伝いしてくださったのにも感謝です。


それで翌日は、
初のLast Waltzさんで鬼怒さんとライヴ。

素敵なお店だったし、天気も良く、
とても盛り上がりました。
昼間のライヴって、昼間っぽい演奏になってしまうのですが、
今回はあんまり昼間な感じしなかったな〜。
お店のおかげでしょうか。。。

その日はそのまま東京国際フォーラムで
フルートの岩佐さんと練習して、
その後は数日間、5日のLFJの準備に集中。


今回のプログラムは

森のなかで
エアー
小さな空

海へ
島へ

「小さな空」と「翼」、そして「島へ」
は、武満眞樹さんのご提案で
僕がフルートとギターに編曲しました。


「森のなかで」の第2曲、
「ローズデール」は、
はっきりとしたFメジャーで終結するように、
調性のある音楽です。

はじめから、ドミナントの逆行みたいなのが出てくるし、
FセブンスとBのフラットナインスの読み替えや
相互の響きの間を取り持つディミニッシュ系の和音で
テンションが作られています。

「小さな空」も
合唱のための編曲はFメジャーで書かれているので、
ところどころ「ローズデール」の和音を借用したりして編曲。

フルートが少しアグレッシヴな動きをするところは
岩佐さんにアドヴァイスしてもらいました。
フルートにとって自然な動き、っていうのがわからなかったので。

「翼」はですね・・・・

理由その1
この歌はABAの形式で、どうしても何度も同じフレーズが出てきてしまう。
2コーラスやっただけでもAが4回。

理由その2
この編曲を仕上げていた時期、
インタビューするためにジスモンチさんの音楽を
集中的に聞き返していた。。。

よって、最初のAの部分が、
ブラジル風っていうか、ジスモンチさんぽくなっちゃったのです。
しかも、そのままだと面白くないと思ったので、
もとのフレーズをフルートとギターに振り分けて、
間に装飾を加えていったので、
注意して聞くともとのフレーズがつながって聞こえる、
という凝った作りになってしまいました。。

ブーイングものじゃないのかと心配してたけど、
大丈夫でした。ほっとした。。。

「島へ」は
「海へ」とシャレで一緒に演奏できたら面白いな、
と考えてアルトフルートに編曲。

6弦Eフラット、5弦Gっていう変わった調弦にしたので、
最初は自分が翻弄されてしまいましたが(^^;)
響きは良い感じに。
アルトフルートの音域は歌の編曲には良いな、
と思いました。


「小さな空」と「島へ」の
フルートがソロになるカデンツァのところは
もう少し書き足したいのですが
また演奏してみたい編曲となりました。

岩佐さんが相当僕の要望を受けて
ニュアンスをつけてくれていたので、
譜面だけ見て他の演奏家のみなさんが演奏すると
どんなになるのかもきになるところですが。。。。。


さて、
今回はその岩佐さんと久しぶりの「海へ」
だったんですが、
録音はもう16年前ですから、
お互いに細かい表現を楽しむことができるように
だんだん歳を重ねているもので、
とても充実していました。

しかし、「海へ」っていうのは
つくづくいい曲ですね。
絶妙です。


自分のソロは、
今年はもう「森のなかで」をひたすら弾こうと決めているのですが、
その1回目としてはかなり思い通りになりました。
あとはもっと振れ幅を広げていきたいです。


「森のなかで」は
武満さんが「死」の概念と結びつけていた
Dフラットメジャー(ドイツ音名のDesが英語のdeathに似ているため)が
様々な変化を伴って現れます。
Aフラット(As=us)が低音になっていたり、
上にH(=シ)の音が乗っていたりと、
まるで暗号解読のような曲ですが、
バッハの作品を演奏するように、
そういうことに留意することが、
より構築的な表現につながっていくような気がしてきたのは
最近のことで、
以前はそれらの要素を
もっと情緒的にとらえていたんだと思います。


それから、「森のなかで」は
今回原曲のハーモニクスの表記を極力そのまま弾きました。
響きが繊細になって、あまり大きなホールではできないのですが、
曲のストラクチャーはその方がより透明に表現できるみたいでした。


今回、岩佐さんがソロで演奏した
「エアー」も、
いろいろな意味が隠されているんでしょうか。
今度研究してみようと思います。


























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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
フォルジュルネの演奏、構成、響き…どれもが素晴らしくて、特別な時間でした。あの空間ごと、レコード化したかったです…。また別の機会に聴かせていただけますように…。
Nanairomashumaro
2016/05/12 00:27
完売で諦めていたチケットを、行けなくなった方から
譲っていただいて聴きにいったLFJ。
一曲ごとに、輝く余韻が空間に融けきるまで
響きを堪能できてひたすら感動。
もう一週間以上経っているのに、
大好きな「小さな空」、
まだ聴いた時の感触が残っております。


さばねこ
2016/05/14 18:00

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