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zoom RSS プラド美術館展に行った

<<   作成日時 : 2015/12/01 23:37   >>

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ネット上で観ると、
やはり、と言う感じで
この作品に心動かされた方が
いろいろな感想を書かれていますが、
僕も最後の展示室でひときわ光彩を放っていた
この作品の前でしばし息を飲みました。

マリアノ・フォルトゥーニ・イ・マルサルの
“日本式広間にいる画家の子供たち”
画像


アフリカやモロッコの日差しに影響された、と言われる
透明で、少し虚ろなのに愛情に満ちた光の反射が、
実物の絵からこちら側に溢れ出ていて、引込まれます。

子供たちを見守る、
とても静かで穏やかな時間を描いていて、
(しかも私家版として義父に贈ろうとして描いた)
たくさんの幸せな心に満ちているはずなのが、
どこかとても、クールというよりは
なんでしょうね、日本の武士の面持ちというか、
その眼差しは僕にはとても潔く感じられました。
画面のなかの感情や物語を、決して押し付けては来ず、
一歩引いているわけでもなく、
なんだか不思議な“達観”のようなものを、
この画は提示しているようでした。


そしてまず最初に眼に飛び込んでくる
色彩の落ち着きと鮮やかさ、
深みのある色調の微細な濃淡、
そして描き込まれているエキゾティックな模様や
植物の色の変化に富んだ躍動感。


先日『モネ展』にも行って、
初めて観た夕暮れの檸檬色の海やオランダの風車の絵に
大満足だったのに、
こんなに時を経ずに、
同じような鮮烈さを放つ作品を観ることができて、
そこもさらなる衝撃を受けた要因だと思います。



画家はこの作品を完成することなく、
若くして世を去りました。

そのストーリーがなくても、
ちょうど映画の『イル・ポスティーノ』を観た時に感じる“儚さ”のようなものを
僕はこの絵から感じ取れたのではないかなぁ、
と信じたいところですが、
そう聞いてしまっている以上、
やはり刹那な感傷に影響されていないとは言えないかもですね。

それでもこの画が好きなことにかわりはないのですけど。






































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大介さん、いつもブログ楽しく拝見しております。すでにお持ちかもしれませんが「プラド美術館の三時間」という本がちくま学芸文庫より出ています。文庫なので持ち歩きに便利。内容の固い本ではありますが移動の際などにお勧めです。「プラド美術館展」私も近々に行ってきます。
yayoyayo
2015/12/02 07:32

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