ギタリスト 鈴木大介のブログ

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zoom RSS 天女散花の収穫

<<   作成日時 : 2015/07/24 01:53   >>

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先週18日は
いずみシンフォニエッタさんとの‘天女散花’

作曲者の西村朗さんの司会で
エイトル・ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ第9番、
僕の独奏で同じくヴィラ=ロボスのプレリュード第3番、
そして天女散花、
後半は若き才能あふれる坂東祐大さんによる新曲‘めまい’
そして太田真紀さんを朗読に、林美智子さんをメゾに迎えて
原典版の‘恋は魔術師’という濃厚なプログラム。


指揮の飯森範親マエストロの的確なご指示と、
いずみシンフォニエッタさんの素晴らしいメンバーによる
芳醇な演奏で、初演以来さらに魅力をました‘天女散花’となりました。
練習日程がたくさんあったのも良かったです。
毎日古部君と飲んじゃったけど。。


そしてなにより今回僕にとっての収穫だったのは
密かに編作、演奏していた‘天女散花’のギターソロバージョンに、
西村朗さんご本人による評価とアドバイスを得られたことでした。

冒頭、
オーケストラが美しく激しい前奏を演奏するのですが、
その部分を、そのままはもちろん無理でも、
雰囲気のようなものだけ真似られないかと思って書いた
ギターソロ用のイントロダクションまで、
コンサート中に弾かせてもらって、
気さくな朗さん、
「だいちゃん、これ出版されたら印税は半分ずつで良いからね」
ですって。めっそうもありません。

このイントロダクションの部分は、
お客さまにもオケのメンバーにも(!)概ね好評だったみたいで、
きちんとした形にして発表するための自信がつきました。

仔細に観察すると、
実はこのオーケストラの部分はあるひとつのモードから、
混沌と爆発を招いて終わる、という形になっており、
その後にギターが登場するのですが、
モードを支配するハーモニーから、ある種の燃え上がる光景を経た後に
登場するギターは、それまでと雰囲気を変えるために
転調している感じの効果となって書かれているのです。

ですので、
このイントロなしでギターソロパートを弾き始めるより、
イントロダクションの縮小版のようなギターの後、
ひとつフォルティシモを用意して完全なる沈黙を作ってあげると、
オケの爆発の後に弾き始めるのに近い陶酔感と緊張感を
ギターソロのパートに与えることができるのではないか、
と思ったのです。





それともうひとつ、
この作品は朗さんのお母様がなくなられた時に書かれたもので、
その追悼のシーンともいえる、
「religioso」(宗教的に)というオーケストラだけの部分があるのです。
そこをどうしてもギターソロ版に引用したいのですが、
先日、Beulmansで演奏した時も、
もう少しいいものに出来るような気がしていました。

そこで、
正直に朗さんに相談したところ、
同時に演奏される管楽器と弦楽器の異なるモティーフを
分解して、順々に演奏する形で良いこと、
そこにある素材を用いてその音風景をギターで再現すること、
レリギオーソの部分に通底する鐘の響きのようなものは
ハーモニクスなどで残すこと、
などのアイデアをいただき、
ソロバージョンが完成にさらに一歩近づきました。


‘天女散花’は、
右手のトレーニングのためにも、ソルフェージュのためにも、
そしてトレモロのためにも有益なエチュードとなりうる、
何より日本、というか汎アジア的な美質を最大に含んだ作品ですので、
ソロバージョンが紹介されることは
すべてのギタリストにとって有益に違いありません。


がんばるぞ〜〜〜。


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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
大ちゃん、やっぱり凄い人やわ。
楽(ガク)のママ
2015/07/24 23:57

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