ギタリスト 鈴木大介のブログ

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<<   作成日時 : 2015/07/16 02:27   >>

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日付変わって昨日、
めでたく「キネマ楽園Z 70years」がリリースとなりました。

僕は音楽家で、ギター弾きなので、

なので、というと、
そういう立場を勇気を持ってしっかりと表明しておられる
諸先輩方に失礼になっちゃうのかな。。。

一介のギター弾きということもありまして、
政治的思想的な立場の明言化や主張はいっさいいたしません。


それは、自分だけ良い子でいたいだけなのかもしれないし、
何かを背負いたくないと言う単なる責任放棄なのかもしれません。

でもその一方で、
その音楽がどんな時代の、どんな政治的立場の、
どんな人柄の作曲家の作品であれ、
素晴らしければ心から愛してやまない、
というのが音楽家の、もっともどうしようもない本分であり、、
そしてもっとも信頼に足る職能=性だと思うからなのです。


今回のアルバムをまとめるにあたって、
たくさんの戦争映画を観直しました。

なかには、
多くの人が死に、吹き飛ぶさまを
痛快に、時には笑いやペーソスを交えて描く
戦争映画もありました。

どんな人にとっても、
他者の中に絶対的に攻撃対象となる悪を設定することは
快感であり、真摯な生の目的の肯定であり、カタルシスなのです。

文学も、映像も、美術も、音楽も、
ですから、
何かの目的と方向性を持つことができるのは、
表現をそれだけ強める要因になるので、
必要なことでもあるのです。

しかし、
現実の人生の中で、
私たちが直面しているのは、
闘うべき相手を規定することで好転するような
生半可な問題なのでしょうか。


もし、平和のためであれ、平等のためであれ、
安全のためであれ、
闘う、ということを肯定したら、
闘争、ということを手段にしたら、
私たちは戦争や他者を痛めることを
ある部分で肯定してはいないでしょうか。


僕はこのアルバムを作るにあたり、
そこに在るものをなるべく淡々と語る、という映画と音楽の姿勢への
大きな広い意味でのオマージュをめざしたつもりです。

そこには
誰への否定も、歴史のどんな事実に対しての個人的な査定もありません。

それが、そのようにして起こったことを、
ある視点をもって描いた映画が在り、
そこに、強くて美しい音楽が存在した、
そのことを讃美したかっただけです。


熱く、若く、たぎる血潮を行動に結びつけようとしている人がいるならば、
もう一度だけ考えて欲しいのです。
あなたの愛する人を守ること、
闘わないこと、時には逃げること、真実を知ろうとすること、
どんな環境に身を落としても、
笑いや音楽によって心を潤すことのできる、
ひとりの人間としてなるべく生きながらえること、
すんでる国がどんなでも、
ひとりひとりが素晴らしければ
それでいいのではないのかなぁ、と、
このアルバムをつくりながら、
僕はずっと思案していました。



































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内 容 ニックネーム/日時
静かな平和への祈りは、強く心に響きます。
楽(ガク)のママ
2015/07/16 08:09

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