ギタリスト 鈴木大介のブログ

アクセスカウンタ

zoom RSS 完結する保証はまったくないカステルヌオーヴォ=テデスコの解説 その2 (スペシャル動画つき)

<<   作成日時 : 2015/05/18 00:06   >>

トラックバック 0 / コメント 0

今日もアンスネスを我慢してリハーサル・・・・(涙)。

だがしかし!!

我々は確実に目標へと一歩一歩進んでいます。
がんばります・・・・



7番 嬰ハ短調
プレリュードはアイロニーを含んだ快速のトッカータ風。
カステルヌオーヴォ=テデスコを演奏する時、
もっともカタルシスであり、もっともストレスでもあるのは、
こういう楽章を自分が思っている速度で弾き飛ばせるかどうか、
ということにかかっています。
少しテンポを抑えめにして、
音符の向こう側の深いところにある
醜悪さや、悪魔性を醸し出すことも素敵かもしれませんが、
今回はパートナーが若い奏ちゃんということもあり、
あくまでシャープに内角をえぐっていきたいと思います。

フーガはその主題を引き継ぎながらも、
さらにドラマティック。
この楽章は僕が1stなのですが、
ギターの最低音から最高音までを縦横無尽に駆け巡る
ヴァイオリンの曲のようなヴィルトゥオジティがほんとに楽しいです。


8番 変イ長調
うってかわって牧歌的な楽章。
この曲集ではここまで、わりと動きのある楽章が続いていましたが、
じつはこの8番のような、のどかな自然を思わせる曲は
幾度もでてくるのです。

ところがフーガは、
のどかな主題をそのまま引き継いだにもかかわらず、
感情の起伏が局地的に激しく、その気持ちの切り替えに翻弄されて
演奏するのが難しい!!
1st,2ndともにカデンツァのようなフレーズがあるし、
結尾はディミヌエンドで行き着いたはずなのに
フォルティシモとかいてある。。。。

ということで、全曲中、
もっとも作り方、聴かせ方が難しいもののひとつです。

そして、この楽章の謎。。。

なぜ、プレリュードをDセブンスで半終止しているのに、
しれっと主調の変イ長調でフーガが始まるんだ・・・・

続きはまた来週!!
ってもったいぶったのに、続かなかったみたいで微妙・・・・


9番 変ホ短調
プレリュードは葬送調のゆったりとした前進。

フーガは、ディミニッシュ系の下降分散和音が特徴的な、
荘厳な曲です。
この種の分散和音は、
ジャズではたとえば、
マヌーシュ・スィングと言われる、
ジャンゴ・ラインハルト、ビレリ・ラグレーン、ローゼンバーグ・ファミリー
達によって演奏されるギターのジャズに多用されますが、
その心は、
ドミナント、という浮き足立った飛翔に、
無重力の宙返りを加える役割がありますね。

ですから、このフーガも、
どこか心もとない、どこへ向かっているかわからない
不安をかき立てます。


10番 変ロ長調
ルンバ!!!!!!!!
3+3+2のリズムで、
カリプソではないかと思えるくらいの陽気なフレーズが奏でられます。
この曲集のなかで、ほんとうにここまでカステルヌーヴォ=テデスコ特有の
“翳り”がない曲も珍しいです。

あ、ちなみに、カステルヌーヴォ=テデスコは、
晩年、「アプンティ」という、各時代やそれぞれの国の様式に
乗っ取った、ポピュラーなスタイルの小曲集を
ギターソロのために書いていて、
そこにはこのようなルンバや、フォックストロット、
ジャジーな作品も収録されています。

フーガは跳ね跳ねの行進曲。
この曲も弾いていて
何も意外な展開のない、
充実したサンドイッチを食べてるみたいな
“お約束曲”です。
やっぱ、こういうのもないとなぁ〜〜〜。



う・・・・

調子に乗ってきましたが
11番が結構書くことたくさんありそうなので、
今日はここまで。

代わりに、といっては何ですが、
本日の練習風景をご覧ください。

第3番のプレリュードとフーガです。































テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
完結する保証はまったくないカステルヌオーヴォ=テデスコの解説 その2 (スペシャル動画つき) ギタリスト 鈴木大介のブログ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる