ギタリスト 鈴木大介のブログ

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zoom RSS 世田谷文学館の朔太郎コンサート。

<<   作成日時 : 2011/11/25 01:41   >>

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土曜日のプログラムの全容が決まりました。
盛りだくさんです。

始めは、昨年、キングレコードから発売になったCDにちなんで、
マンドリンの高柳未来さんの独奏と、
アレクサンドル・タンスマンに会いにいってしまったこともある、
名プロデューサー、宮山さんの解説。

朔太郎と音楽 (●レクチャー付)

一、萩原朔太郎:機織る乙女(マンドリン・ソロ)
    ●朔太郎の音楽熱について
二、庭の千草(比留間賢八編曲 マンドリン・ソロ)
三 サルコリ:月に向いて(マンドリン・ソロ)
    ●朔太郎のマンドリン学習と師について
四、イヴァノヴィチ:ドナウ河のさざなみ(マンドリン・ソロ)
    ●演奏家としての朔太郎
五、萩原朔太郎:野火(マンドリン・ソロ)
    ●朔太郎と室生犀星
六、蛍の光(萩原朔太郎編曲 マンドリン・ソロ)
    ●朔太郎にとっての蛍の光
 七、パガニーニ:3つの小品【メヌエット、アンダンティーノ、アレグロ・モデラート】
マンドリン:高柳未来、解説:宮山幸久(キングインターナショナル)

その後は僕のソロです。

鈴木大介ソロ・コンサート (世田谷区ゆかりの作曲家と朔太郎にちなむ作品)

音楽の中の、日本語のリズム(朔太郎にちなんで)
一、西村朗:玉響(たまゆら)
二、武満徹:フォリオス

世田谷区の作曲家たち
三、池辺晋一郎:ギターは耐え、そして希望し続ける
四、林光(鈴木大介編):裸の島
五、猿谷紀郎:未来の記憶
六、古関裕而〜渡辺香津美編:モスラの歌
ギター:鈴木大介

そして最後は、
朔太郎親子の合奏を再現。
譜面も、朔太郎が所持していたものを使います。

萩原父娘のコンサート
一、古賀政男:影を慕いて(マンドリンとギター)
二、古賀政男:酒は泪か溜息か(マンドリンとギター)
三、トセリ:セレナード(マンドリンとギター)
    ●朔太郎と葉子父娘の家庭合奏
マンドリン:高柳未来、ギター:鈴木大介


萩原朔太郎の詩は、
それまでの定律の詩歌の制限を打ち破りながら、
三好達治が
「奔放な用語(日常口語の親近性を駆使した)の不思議な波うち」
と評したような、独特のリズムと、
その言葉がその意味するところの実体から離れたところにおこる叙情性、
のようなものが、僕には感じられるのです。

そう考えた時、
僕の心のなかで、
日本語の韻律と決して無縁ではないと考えられ、
また、極めて抽象的な表現なのに、
極限までリリカル、あるいはロマンティックとさえ呼べる、
武満さんと西村先生の2作品が聴こえてきました。

西村先生の作品は、初演から1年が経ち、
今回、暗譜したことも手伝ってか、
そのすべての響きが、最初に僕が譜面をいただいて読んだ時に
頭のなかで鳴り響いた姿、
(それはとてもロマンティックで、神秘的なものなのですが)
に近づいた気がします。

玉が揺らぎ合う、しばし、かすかな響き、
それがたまゆらだそうです。
西村先生いわく、
僕の演奏の、「何か、とりつかれたような」感じを
多分に出してほしい、とのことでしたが、
初演時は、そこまで自分の体から出る音楽にできていませんでした。
今回は、どうなるか、楽しみです。

僕のソロの残りの部分は、
世田谷区にちなんで選んでます。
というか、
いつも弾いてる曲じゃん・・・・。
世田谷区、すごいな。


マンドリンの高柳さんとのデュオで演奏する、
古賀政男・・・・・・!!!!!


もう、観念しました。

僕はギタリストになる時、
この手の曲は、絶対弾かないだろうから、
知らなくてもいいや、と、まったく勉強しなかったのですが、
「影をしたいて」っていう曲を仕事で弾くのが今回4回目・・・・。


勉強してないだけに、
古賀メロディーについては素人なわけですから、
絶対に人前で弾いては失礼だな、と思っていたのですが、
4回目ともなると、開き直りますね・・・


最初は古賀政男記念館(!!)で藍川由美さんの伴奏でした。
古賀政男先生の曲だけで、一晩リサイタル、を
僕ひとりですべて伴奏させてもらったのです。
古賀メロディーと言えば、昭和世代にとっては、
ソウルのようなものだと思うけど、
僕は恥ずかしながら、数曲しか知らなくて、
聴いたことさえもないという、僕の世代としては信じがたい状況で、
すべて譜読みで弾くという暴挙に出た訳でした。
よって必定、
な〜んか、変な感じになってしまう。。。
記念館の方に、
「どんな風にお弾きになっても、先生はお怒りになるような
お人ではありませんでしたよ」
と言ってもらったのをいいことに、
ほんとに何も考えずに弾いたら、
あまりに日本の歌じゃなくなってしまってみんな絶句していた....


もう弾かないぞ、と心に決めていたら、
今度はキングレコードと日フィルの「日本の叙情歌」っていうアルバムで、
イントロを弾いてほしい、と頼まれ、
オーケストラと一緒に録音するのが楽しくて
つい他の曲と一緒に引き受けてしまい。。。。


その後
皆さんご存知、頭を丸めて「一枚のハガキ」で演奏して・・・・。

その時は、
時代背景や、映画、ということもあって、
とっても必然的な感じがしましたし、
なんか、むしろ弾かせてもらいたい感じがあったのです。
それに、もう3回目だったし、
古賀政男記念館でいただいた自筆譜も持ってたから、
ある程度、僕がやらせてもらうべきなのではないか、と考えました。。
それと、エクスキューズすると、
あれは兵隊さんのひとりが弾くものですから、
例えば学校の先生とか、趣味でクラシッ・ギターを弾いていた人が、
兵隊になって、ああやって弾いている、という、
僕自身が勝手にそう設定していたので、
歌謡曲のプロみたいじゃなくて、よかったんじゃないかと。。



そして今回、4回目。

クラシック・ギタリストの中では、
特異なことではないでしょうか。

もう、ここまで来ると
宿命をさえ感じますね・・・・。


ただ、
「艶歌」的に言うと、超超素人芸なのはわかっているので、
特異ではあっても、得意なつもりは、
まったくないのです.....
リクエストはしないでね。
あしからず。。。


ご一緒させていただく素敵な高柳さんのCDは、こちら。


マンドリン・レボリューション
キングインターナショナル
2010-10-27
高柳未来

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
今頃、世田谷で演奏真っ最中なんでしょうなね…。
昨日の演奏を堪能させていただきました。
遅ればせながら、先日「一枚のハガキ」を観て、
以来「影をしたいて」がずーっと
頭の中で響いていました。
有名な曲だからこそ、いろんなバージョンがあって
たくさんのヒトが好きな表現の演奏を覚えているのかも。
私はあの演奏だからこそ、良かったと思いました。



さばねこ
2011/11/26 14:51

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