ギタリスト 鈴木大介のブログ

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<<   作成日時 : 2011/11/23 13:00   >>

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19歳の頃、
通っていた高田の馬場の楽器屋さんのスタッフに
「姉が吉祥寺で、古い和服を洋服にリメイクしたブティック
をやっているんだけど、そこのパーティで、ギターを弾いてくれない?」
と頼まれ、軽いアルバイトのつもりで引き受けました。

行ってみると、
次々とやってきては談笑して帰る、
服装や話し振りから気品の感じられる紳士や淑女が。
さながら、それはパーティではなくて、
ギャラリーのようでした。

店の奥にいたおばあさんが、
ギターを片手に借りてきた猫のようになっていた僕に
やさしく声をかけてくれました。

彼女の息子さんは天才的なパーカッショニストでした。
アレンジャーとしても大活躍をし、
多くのヒット曲にたずさわりました。
もし、不慮の事故でなくなってしまわなければ、
もっと多くの実りを残したはずでした。

そんな話をしながら、そのおばあさんは、
ギターを持っている若いあなたをみていると、
どうも息子のことを思い出してしまうわ、と
うるんだ眼をして笑っていました。

このおばあさんは、
「楽器屋さんの姉」であるブティックのオーナーKさんの
義理のお母さん、
つまり、なくなった彼女の息子さんは
オーナーKさんのご主人です。

Kさんはとても素敵な女性で、
以来、僕はたびたび彼女の所を訪れるようになりました。
なんていう用事もなく、
自分の見果てぬ夢をきいてもらったり、
落ち込んでいるときに励ましてもらったりしていたのです。
モデルあがりで俳優になりたかった学校の友達の相談にものってもらったことも。


やがて彼女の仕事場は吉祥寺からお茶の水へと移るのですが、
僕が時折彼女の仕事場を訪れて話を聞いてもらうことに変わりはなく、
やがて、彼女は僕のステージ・ママのようになっていきました。


不思議なことに、
僕が演奏家になってからも、
彼女のご主人はことあるごとに僕の前に現れました。

お世話になった指揮者の先生が、ご主人の芸大時代のご友人であったり、
ご主人のお友達と一緒に演奏するようになったり、
「お前、なかなかいいな」と声をかけられて、
いろいろ話していたら、その方は若い頃彼女のご主人がスカウトした方だった、り・・・・
よくぞこれほどいろいろなパターンで、と思えるくらい、
ありとあらゆる状況で彼は僕の目の前に現れます。

ついには僕は、
彼女のご主人が立ち上げに参加したレーベルからCDを出してます。
それがベルウッド・レコード。

Kさんの旦那さんが
それだけありとあらゆる場所で活躍していたんだ、と言えば
それもそうなのですが、
僕にはそれを超えて、なにかどこかで
いつも見守られている気がします。



さてさて、以上はすべて前置きです。
長くて申し訳ない。


そのKさんのご主人、木田高介さんのアンソロジーが出ました。
http://mediacalm.at.webry.info/201111/article_5.html


是非きいてみてください。




P.S.
The DUO の裏ユニット「アコースティック・トランス」のライヴが
吉祥寺(!!!!!)で25日に。
http://foxhole.exblog.jp/14708541/
こちらもよろしくお願いします。

木田さんの奥さんに会えますよ(笑)。







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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
なんてタイムリーな!今朝、25日のライブの予約をしたところでした。3月の春祭以来、ライブにもコンサートにも行けていなかったので、とてもとても楽しみにしています。
m
2011/11/23 14:08
大介さん、お話上手だな〜。
ものすごく、引き込まれて読んでしまいましたv
sv
2011/11/23 14:42

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