ギタリスト 鈴木大介のブログ

アクセスカウンタ

zoom RSS 練習日記その1 編曲の編曲

<<   作成日時 : 2011/01/03 23:15   >>

トラックバック 0 / コメント 2

8日のリサイタルのプログラムは、
音が決まるのにすごく時間がかかってます。

曲は6曲。

バッハ:組曲ト短調BWV1011
西村朗:玉響(たまゆら)
バリオス:大聖堂

フランセ:パッサカイユ
猿谷紀郎:二つの記憶とひとつの未来の記憶
ピアソラ:5つの小品

音が決まる、っていうのは、
弾く音、って言う意味で、
エディション=版を決めることなのですが、
楽譜をそのまま弾いているのは
なんと西村先生とフランセの曲だけなのです。

それ以外の曲は、
1.複数の版がある
2.そのままだと弾けない
3.その両方

という理由で、
僕なりのオリジナル・バージョンになっているのです。


バッハの組曲は
リュート組曲第3番BWV995と同じです。

というか、
バッハ自身がBWV1011をBWV995に編曲したのではないか、
と言われています。

ギターでは、BWV995をイ短調にして演奏するのが
一般的なのですが、
僕はどうしてもこの組曲をト短調で弾きたかったのと、
それだとリュート版のほうでは演奏が難しすぎてしまうので、
まずチェロのほうBWV1011をト短調に編曲し、
リュートの低音を参考にして、
部分的に変更を加える、という方法で
ギター版を再編曲しました。

2007年に一度、
その方法で演奏しているのですが、
その時のものよりも簡潔で必然性のあるものが出来ました。

鈴木秀美さんの解説書もかなり参考にしましたし、
やはりこの曲に関しては、
バッハ自身の編曲があまりに見事なので、
どうしてもそちらの方にひきよせられてしまいます。

というのは、
通常、バッハのチェロ組曲を
リュートやギターで弾く時に付け加えるために
思いつきそうな低音の進行からは、
時にはるかに飛躍した、
創意に富んだバスが書き加えられているからです。


同じように作曲家自身が編曲した、
猿谷さんの「花がたみ」と「ディープインパクト」ですが、
これは、実は数カ所、絶対にギターでは弾けない部分があるのと、
トレモロを使っているところで、もう少し音を増やす必要のある部分があり、
猿谷さんの承諾を得て再編曲してあります。

これは、
やはり原曲がオーケストラなどのものをギターで弾く時に、
やっとこ弾いているよりは、かっこうよく弾いてある方が、
編曲としてはさっぱりするのではないかと思ったのです。

今弾いているのは、
送っていただいたファイルの初稿から改編を重ねて
第3稿。

昔、セゴビアが作曲家が書いた曲を
どのように変更して出版したのかがわかる、
カステルヌオーヴォ=テデスコやトゥリーナ、ポンセなどの
原典版が出版されつつありますが、
それなんかを見ても、
やはり、実際に効果的に演奏できること、というのは、
新しい作品にとってはたいせつなファクターなんじゃないか、
と思います。






テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
お正月返上ですね!
凄い・・・大変な研究の果てに・・・心を洗われる音楽が生まれるのですね。
8日のリサイタル・・・頑張ってください!
そういえば知人のピアニストTちゃんが、現代曲は楽譜をもらってから本番までが日が無いので大変!(譜読みとか・・・)と言ってました。
編曲と練習、頑張ってくださいね!
oyoyo
2011/01/05 21:28
あけましておめでとうございます。

大介さんのこういった音楽的取り組みの話大好きです。
8日はいい席とれたので、
心して聴かせていただきます。

心が震える。
期待を込めて


天空仙人
2011/01/05 23:08

コメントする help

ニックネーム
本 文
練習日記その1 編曲の編曲 ギタリスト 鈴木大介のブログ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる