ギタリスト 鈴木大介のブログ

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zoom RSS ジョナサン・ハーヴェイ

<<   作成日時 : 2010/08/24 20:35   >>

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いつもお世話になっている東京シンフォニエッタさんの
サントリー・ホール(小)での公演のリハーサル。

イギリスのジョナサン・ハーヴェイという作曲家の特集で、
僕が乗っているのはヴァイオリン・コンチェルトみたいな曲の
後ろのオーケストラ(といっても9人)です。

今日で2日リハーサルしましたが、
とてもいい曲だと思います。


とてもいい曲、
と書いて、
自分が何を基準に
とらえどころの少ない現代音楽を、
「いい曲」とか「あんまりよくない曲」
と言っているのか、考えてみました。

なんだろう。

おおまかに言うと、
何かが伝わってくるかどうか、ですね。

モダン・アートでもそうだと思います。


そして次に、
演奏させてもらう側から言うと、
何を意図しているか、ということが、
ある程度のヴァリエーションを伴いつつも、
一定の方向で見えてくるかどうか、
だと思います。

つまり、
演奏する側が、楽譜を見て、
その音楽を「解釈」することが可能かどうか、
ということです。

これは古い曲でもおんなじかぁ。


俺の曲には解釈なんていりませんから、
とにかく言った通り弾いてください。

とおっしゃる作曲家の方がおられるかどうかはともかく、
少なくとも、その作曲家が生きている場合も、
「この譜面をこういう風に読んだのです」
という問いかけと、
「そこは、こういう風に思っていたのです」
というアンサーによって、
そしてその上にさらなるコミュニケーションが成立しなければ、
別に、僕が演奏しなくてもいいんじゃないかな。
決して楽譜通りに再現するのが、
得意なタイプのギタリストじゃないからね。


あと、これは僕のある種の偏見だと思うけど、
CDに録音できない情報を加味した作品、
つまり、演技をしたり、ジェスチャーが大きな意味を持っていたり、
という曲も、演奏しません。
演技に自信がないので。



ということをふまえると、
今弾いている曲はいい曲だと思うのです。

ジョナサン・ハーヴェイ。

いい意味で、
イギリスの作曲家だな〜と思える、
ポップさ、透明感、情報のクリアーさ、があって、
同時にかなり前衛的でもあります。


東京シンフォニエッタさんへの客演は、
こういう、多くの素晴らしい作品に出会えること、
一緒に演奏するミュージシャンが、
とても素晴らしい皆さんであること、
という、自分への刺激と勉強の場なので
なるべく続けて行きたいです。

ギター漬けになっていると見えない、
いろいろなことを教えられるのですね。





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今年のこと、春頃。いつ頃かと聞かれたら‥…春夏秋冬の春。で、なんの話しかと云うと、30年前にFMラジオで録音してあったカセットテープの中にノベンバーステップスが入ってました。当時、この作品を聴いた時に「なんじゃこりゃ?」「何が楽しくて、作曲家やってんじゃ?」。突然スーッと「はて?こんな曲だったかな…」と私の耳と感性がやっとオッチャンの曲を聴けた。 オッチャンのギター譜みたら指が足りないよ!と思うのに、残響かなと考えたりして天国のオッチャンにピースした。オッチャンの返事も見えた。親指と人差し指で○のsign。OKなのか0なのか、確認は出来てないが‥。 オッチャンはお茶漬けに粕漬け。 兄貴のモダンは未来に生きる!天災は忘れた頃に‥…あっ、天才だ。
ふらの
2010/08/25 01:49

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