ギタリスト 鈴木大介のブログ

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zoom RSS 懐かしの大倉山バッハ!!

<<   作成日時 : 2010/02/10 00:07   >>

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茅のじの Fさん
そうでいらっしゃいましたか。
びっくりです。

おそらく2000年くらいでしょうか。
楽器やさんのご好意で
19世紀のギターをお借りしていた僕は
(確か弦楽器のメッカ、ミルクール製のもの)
それを肩からぶら下げて、
立奏でバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタを
弾くことに凝っていたんです。

最初は津田ホール。

その日は古部くんとの初ジョイントで、
一曲目が無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番。

舞台上に譜面台しかおかれていないのを見たお客さんが、
「ま、まさか!! 一曲目はオーボエ・ソロなのか・・・・」
と、驚いていたら、
いきなり僕が「端やん状態」
(巨匠演歌歌手田端 義夫氏のこと、←古部くんにそう言われた)
で舞台に現れ、ぽろり〜〜♪ とバッハを弾き出し、
会場は絶句。

で、それが面白かったので
夏の大倉山記念館で無伴奏ヴァイオリン・ソナタ3曲全部
弾いてみたんですが、
いや〜冷房きかなくて暑すぎで
ほとんど調弦ばっかしていた記憶が・・・・


98年からその2000年くらいまで、
僕はバッハを弾くときは19世紀ギターを弾いていましたが、
やがて、
それでもバッハの時代の楽器で弾いているわけではない、
ということが気になり始めまして、
それどころかバッハの演奏そのものを
しばらくやめてしまいました。

いったい、数々の名演があるとはいえ、
ギターでバッハを弾くっていったいなんなんだ・・・

そのことに結論が出たわけではありませんが、
もともと、すべてのレパートリーの中で
バッハが一番得意だったのと、好きだからやめられない、
というのがありまして、2004年から白寿ホールで
一年に3曲ずつ無伴奏チェロ組曲を弾いてゆきました。


今になってみると、
ピアノでもバッハ弾くわけだし、
古楽器の巨匠たちがモダンの楽器で演奏したり、
ギドン・クレーメルがロマンティックな表現と
アーノンクールばりのアーティキュレーションの表現の
両立を目指したりしている、
つまり、
バッハが演奏していた当時の再現の向こう側を
世の中全体が追求するようになってきた、
ということで、
あまり、ギターがどうこう、みたいな
悩む必要もなくなってきました。


今回、1年かけて様々な形でチェロ組曲全曲を
再編曲して暗譜し、演奏する予定ですが、
以前、ここでも触れた鈴木秀美氏による詳細な研究、
最近のリュート奏者たちによる編曲演奏の成果、
を手本として仰ぐばかりだけなく、
「ギターのバッハ」
という、
アンドレス・セゴビア以来、
連綿として続いてきたギターのサウンドとバッハの音楽の相性の良さ、
というのも、
決して無視しないつもりです。
僕が一番最初に夢中になったギターによるバッハ演奏も、
アンドレス・セゴビアが演奏する
ポンセ編曲の無伴奏チェロ組曲第1番の前奏曲でしたから・・・
そういう、
サウンドのカタルシス、みたいなものを捨てたら、
ギターで弾く意味がそれこそなくなるのではないかと、
最近は強く思います。


その意味では
鎌倉の演奏は、
確実に目標に一歩近づいた感じがしたし、
お客さまも終演後、口々にそのことに触れてくださって、
嬉しかったです。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
私は難しいことはわかりませんが、ギターで奏でる
バッハが文句なしに大好きです。

ですから、鎌倉での演奏も素敵でした。
心地よい時間をありがとうございました。

4月の渋谷での企画もとても楽しそうなので
お邪魔しようと思っています♪

mamio
2010/02/09 22:42
鈴木さんのギターを始めて聴いたのが、この”端やん”コンサートでした。懐かしい・・・
あまりに衝撃的な出会いでした。(笑)
そう、この時、鈴木さんのギターを聴き続けよう!と決意したんでした。
これからも、奥深〜いバッハの世界にいっぱい連れて行ってくださいね〜!
白くま
2010/02/09 22:56
立奏でバッハ♪って…(++)
とても大介さんらしい感じがします^^;
見て&聴いてみたかったなぁ(><)!!
私は大介さんファンの超ビギナーなので^^;
昔のエピソードをお聞きすると
本気でタイムスリップしたくなります(>v<)

私もバッハは大好きです。
特にギターは本当にいいですね〜^^
楽しい道草をしても・・・
行き着くところはバッハ!という感じ^^
私も、バッハのラフォルジュルネで
初めて大介さんの演奏を聴いて
すっかり心を奪われたのでした^^♪
大介さんのバッハはほんとうに格別です^^
ラグリマ大好き
2010/02/10 01:39
大倉山ですか。
建物がステキでおいしいパン屋さんが近くにあるという理由で元々大好きな場所ですが、そこで大介さんのバッハが聴けたら最高でしょうね〜!
残念ながら2000年頃、私はまだ素敵なギターの世界に出会っていませんでした
けーちゃん
2010/02/10 10:54
大介さんのバッハ好きの一人です。
これからまたたくさん演奏が聴けるんですね。嬉しいです。
kn
2010/02/10 22:58
BS102 2・11クラシック倶楽部の ご演奏には 正座しまして 拝聴させていただきました 大倉山は古式ゆかしい 木のホールで 暑くて本当に申し訳ありませんでした。 バッハを 聴かせて頂き、そのころのスタッフの方々とともに、感銘を受けたこと、(大倉山リピートの 故黒澤女史も 是非応援させて頂きたい素晴らしい音樂とおっしゃっていました。)  当方 19世紀ギターを 持ち、届かない自分の音に 現実を思い知らされました!!!!  SEGOVIAコレクション(DECCA)を 聴きましても 音源が遥か彼方とおもいましたことでございます。
貴殿の 仰る ご演奏が目標に確実になられたこと
ご同慶もうします。
茅のじ の F
2010/02/11 14:12
バッハってどんな楽器でも受け入れてくれるし、
頭の中でぐるぐる回しても、口笛で歌ってもOKですよね。
バッハきくと、音楽ってこの時点で完結してるのでは。。と錯覚してしまいます。
いまBWV998のプレリュードとフーガを大介さんの演奏を聴きながら練習しています。

無伴奏チェロ組曲なら第6番 プレリュー...
2010/02/11 14:37

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